2026.8.10 交通事故問題
後遺障害等級認定の準備 通院記録と診断書の確認ポイント

症状を正確に資料へ残す準備が大切です
交通事故後に痛みやしびれが残っているのに、保険会社から治療終了や示談の話をされると、不安になる方は少なくありません。後遺障害等級認定を意識する場面で大切なのは、症状を大きく見せることではなく、通院経過、検査結果、日常生活への影響を正確に資料へ残すことです。
この記事では、後遺障害等級認定を検討する前に確認したい通院記録、後遺障害診断書、保険会社対応の注意点を整理します。医学的な判断は医師が行うため、弁護士相談では資料と手続きの観点を中心に確認します。
相談前に見直したい資料
- 事故日から現在までの通院先、通院日、症状の変化
- 診断書、診療明細、検査結果、画像データ
- 保険会社から届いた治療終了や示談に関する書類
- 仕事、家事、通勤、睡眠など日常生活への影響メモ
後遺障害等級認定で見られやすい資料
治療経過、医学的資料、生活への影響を分けて確認します。
自賠責保険では、後遺障害は、交通事故による傷害が治ったときに残った精神的または肉体的な毀損状態で、事故との相当因果関係があり、医学的に認められる症状として扱われます。等級は損害賠償額にも影響するため、資料の整合性が重要です。
通院の継続性と症状の推移
痛みやしびれが残っていても、通院の間隔が大きく空いていると、症状の継続性を説明しにくくなることがあります。いつ、どの症状で、どの医療機関を受診したかを整理しましょう。通院できなかった期間がある場合は、仕事、家庭事情、医療機関の予約状況など理由もメモしておきます。
検査結果と画像資料
レントゲン、MRI、CT、神経学的検査など、症状を裏付ける資料があるかを確認します。画像そのものだけでなく、検査日、所見、医師の説明内容もメモしておくと相談時に役立ちます。検査の必要性は医師が判断するため、不安がある場合は診察時に症状を具体的に伝えましょう。
日常生活や仕事への影響
家事、仕事、通勤、睡眠、趣味など、事故前と比べて何が難しくなったかを具体的に残します。抽象的に「つらい」と書くより、どの動作で、どのくらいの時間、どの頻度で支障が出るかを記録すると伝わりやすくなります。
後遺障害診断書の確認ポイント
診断書は医師が作成しますが、症状を正確に伝える準備はできます。
後遺障害診断書は、等級認定で重要な資料の一つです。記載内容を患者側が自由に決めることはできませんが、症状や生活上の支障を医師に正確に伝える準備はできます。診断書、通院記録、検査結果、日常生活メモの内容が大きく食い違わないかも確認しましょう。
| 確認項目 | 見るポイント | 相談時の資料 |
|---|---|---|
| 症状固定日 | 治療を続けても大きな改善が見込めないとされた時期 | 診断書、診療録、保険会社との連絡 |
| 自覚症状 | 痛み、しびれ、可動域制限などの記載 | 症状メモ、通院時の説明内容 |
| 他覚所見 | 画像所見、検査結果、可動域測定など | 画像CD、検査結果、診断書 |
| 生活への影響 | 仕事、家事、移動、睡眠への支障 | 日常生活メモ、休業資料 |
医師への説明は具体的にする
診察時には、症状の場所、強さ、頻度、動かしたときの変化、日常生活で困る場面を具体的に伝えましょう。後からまとめて言うより、通院のたびに一貫して伝えることが大切です。無理に大げさに表現する必要はなく、実際に困っていることを正確に伝えます。
示談書に署名する前に確認する
後遺障害等級認定を検討しているのに、示談書に署名してしまうと、追加で請求することが難しくなる場合があります。示談案が届いたら、後遺障害の申請状況、治療終了の経緯、必要資料を確認してから判断しましょう。
また、保険会社から治療費の支払い終了を伝えられた場合でも、それだけで直ちに症状固定日や示談時期が決まるわけではありません。主治医の説明、症状の残り方、通院の必要性、今後の検査予定を確認し、治療と請求の手続きを混同しないように整理することが大切です。
症状固定前後は判断が重なりやすい時期です
保険会社から治療費の打ち切りを打診された、主治医から症状固定の話が出た、後遺障害診断書を作るか迷っているなど、複数の判断が重なります。書面や通院記録を残したうえで、示談前に相談すると整理しやすくなります。
新都心法律事務所で相談できること
保険会社対応、資料確認、弁護士費用特約の有無を整理できます。
新都心法律事務所では、交通事故の被害者の方から、通院中、症状固定前後、後遺障害等級認定の申請前後の相談を受けられます。保険会社対応、弁護士費用特約の有無、被害者請求を検討するかなどを資料に沿って整理できます。
後遺障害等級認定では、相手方保険会社を通じて資料を出す方法と、被害者側で資料をそろえて自賠責保険へ請求する方法が問題になることがあります。どちらが適切かは、資料の内容、保険会社とのやり取り、追加で確認したい検査や診断書の記載状況によって変わります。
通院記録と診断書を見ながら、症状と資料の対応を確認する
示談案や保険会社からの連絡内容を整理する
弁護士費用特約の有無と、依頼した場合の費用を確認する
交通事故のご依頼では、着手金を原則無料としている案内があり、弁護士費用特約を利用できる場合は原則として費用負担なく依頼できることがあります。保険証券や約款があれば、相談時に確認しましょう。
家族の保険に特約が付いている場合もあるため、自分の契約だけで判断せず、同居家族や別居の親族の契約も確認できる範囲で見ておくと安心です。
| 相談料 | 初回相談無料 |
|---|---|
| 相談時に持参したいもの | 診断書、通院記録、検査結果、保険会社からの書類、保険証券 |
| 予約方法 | 電話(0120-401-604)、法律相談WEB予約、LINE予約 |
| アクセス | 新宿駅西口徒歩3分、都庁前駅S3出口・新線新宿駅7番出口徒歩2分 |
まとめ
後遺障害等級認定の準備では、通院の継続性、検査結果、後遺障害診断書、日常生活への影響を分けて整理することが大切です。保険会社から示談案が届いた場合も、署名前に後遺障害の申請状況と資料を確認しましょう。
よくある質問
後遺障害診断書はいつ作成してもらうのですか?
一般に、症状固定とされた後に作成を検討します。症状固定の判断は医師が行うため、保険会社から治療終了を促された場合も、医師の説明と通院状況を確認してください。
通院の間隔が空いていると不利ですか?
症状の継続性を説明しにくくなることがあります。ただし、理由や経過によって評価は変わります。通院できなかった事情がある場合は、その理由も整理しましょう。
MRIなどの画像がないと認定されませんか?
画像所見は重要な資料になることがありますが、必要な検査は症状や診療方針によって異なります。検査の要否は医師と相談し、弁護士相談では資料の整合性を確認します。
保険会社から示談案が届いたらどうすればよいですか?
後遺障害の申請を検討している場合は、示談書に署名する前に確認してください。署名後は追加請求が難しくなることがあります。
弁護士費用特約があるか分かりません。
保険証券、契約内容のお知らせ、約款を確認しましょう。本人の保険だけでなく、家族の保険が使える場合もあります。相談時に資料を持参してください。
相談だけで依頼しないこともできますか?
できます。新都心法律事務所では初回相談無料で、通院記録や診断書の見方、保険会社対応の整理について相談できます。
後遺障害等級認定は、事故後の治療経過と資料の積み重ねが重要です。示談前に資料を整理し、通院記録や診断書に不安がある場合は早めに確認しましょう。
※この記事は一般的な情報提供であり、個別事案の結論や結果を保証するものではありません。具体的な対応は、事故態様、治療経過、診断書、保険内容を確認したうえで判断されます。

