2020.3.21 正木ブログ
映画「黒い司法」
祝日を利用して,アメリカのアラバマ州の実話を元にした映画,「黒い司法」を見てきました(祝日でしたが,客入りは5%もなかったのでは……サービス業界の不振を見ると不安になります)。
黒人に対する偏見・人権侵害の酷さ,あるいは面会や監獄内の様子の日本との違い,もちろん主役たる弁護士のブライアン・スティーブンソンさんの闘いなど,印象的な場面や学ぶべきところあるいは興味深いところが多々ありました。特に,あらためて刑事弁護人の職責の重さを感じたところです。
ただ,それよりも自分としてショッキングだったのが,これが1986年の事件で,被疑者逮捕が1987年,死刑判決が1988年だったということです。これは,私がアメリカに住んでいた時期と重なります。北部と南部の違いや,住んでいたコミュニティの違いなどはあるでしょうが,当時非白人としてアメリカに住んでいた身としてはある種の怖さがあります。
私個人は人種や国籍などをマイナスに意識することがない幸せな生活をさせてもらいました。アメリカという国もその中に住む人々も大好きです。私の友人にも,平和なコミュニティを選んでくれた家族にも感謝であります。