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国際相続

国際相続とは

国際相続は、故人が異国に資産を持つ場合、または相続人が複数の国に居住している場合に生じる相続です。不動産、銀行口座、株式など、物理的または金融資産が含まれることがあります。これらの相続は、関連する各国の法律に基づいて行われるため、国内相続よりも法的手続きが複雑になります。

国際相続問題が発生する主な理由

故人が外国籍の場合

相続人の中に外国籍の人がいる場合

故人が外国で亡くなった場合

海外に資産がある場合

外国に居住している相続人がいる場合

これらの状況では、異なる国の法律を理解し適用することが必須となります。遺言の有無、相続法の差異、税法の適用など、幅広い法的問題が絡み合うため、専門的な法律知識が求められます。


国際相続における法的課題

国際相続では、以下のような複数の法的課題が存在します

これらの複雑な法的環境を理解し、適切な手続きを進めるためには、国際相続に精通した法律の専門家の助言が不可欠です。


国際相続のプロセス

国際相続は国内相続に比べて複雑であり、多数のステップが含まれます。以下は、一般的なプロセスをステップごとに説明したものです。

相続発生の確認

相続が発生したことを確認し、全ての関連相続人を特定します。この初期段階で、故人が残した遺言書の有無も確認します。


国際法的相談

国際相続に精通した弁護士に相談し、関連国の法律に基づく適切な対策を策定します。この時点で、相続財産の詳細な調査と評価が行われます。


遺言の有効性と認証

遺言が存在する場合、その有効性を検証し、必要に応じて適切な法的手続きを進めます。国によっては遺言書の公証や裁判所による認証(検認)が求められることもあります。


相続財産の管理と保全

相続財産を安全に管理し、不正な取り扱いや損失を防ぐための措置を講じます。これには、銀行口座の凍結や不動産の一時管理が含まれます。


債権者への対応と負債の処理

故人に債権者がいる場合、法的手続きに従ってこれらの債権を処理します。相続財産から債務の支払いと清算が行われます。


相続税の申告と納税

相続税を計算し、関連する国々に対して適切に申告、納税を行います。二重課税を避けるための国際条約や規定も考慮されます。


相続財産の分割と配分

全ての法的手続きが完了した後、相続人間で財産を公平に分割し、配分します。この段階では、相続人の間での合意形成が重要となります。


異なる国の法律の適用

国際相続においては、関係する国々の法律の適用方法が重要なポイントとなります。遺言の法的効力、相続財産の管理、税金の問題などがこれに含まれます。各国の法律には重要な違いがあり、これらを適切に理解することが国際相続の複雑性を解決する鍵となります。

手続きを進める国の確定

個人の相続手続をどの国で進めるかを確定します。外国籍の方が日本で亡くなった場合、日本で手続を進めるのか、その方の国籍国で進めるのかを考える必要があります。

遺言の有効性の確認

故人が遺言を残している場合、その遺言が有効かどうかを確認する必要があります。例えば、外国籍の故人が日本法に基づいて自筆証書遺言を書いていたとして、それがほかの国でも有効と認められるかは別途考慮が必要になります。

準拠法(適用される法律)の選択

相続手続をすすめるにあたって、どの国の法律を選択するかが重要になります。国によって相続人が誰か、各相続人の相続分がどうなっているか、相続財産がなにかなどの法律が異なっているため、どの国の法律で手続きを進めるかによって、結論が大きく異なることがあります。

相続税と二重課税の問題

相続税の計算と納税は、関係する各国の税法に基づいて行われます。多くの国は二重課税を防ぐために条約を結んでいますが、それでも適切な税務計画は専門家の助言が不可欠です。


事例紹介

国際相続は、その性質上多様な法的課題を含むため、具体的な事例を通じて理解を深めることが非常に有効です。ここでは、異なる国籍と資産所在地を持つ故人の事例を紹介し、法的課題がどのように解決されたかを詳細に解説します。

事例1:アメリカと日本をまたがる相続

  • 背景:故人はアメリカ国籍を持ち、日本に長年居住していました。故人には東京とカリフォルニアに不動産がありました。
  • 課題:アメリカの法律と日本の法律の違い、遺言の有効性、相続税の計算と納税の問題がありました。
  • 解決策:双方の国の法律に精通した弁護士が協力し、遺言の有効性を確認し、適切な税務戦略を立てました。相続財産の評価は現地の専門家によって行われ、相続人間での公平な財産分配が実現しました。

事例2:ヨーロッパ複数国にまたがる相続

  • 背景:故人はドイツ国籍で、フランスとスペインにも不動産を持っていました。
  • 課題:複数国にわたる不動産管理、相続税の二重課税、さらには相続人間の合意形成が困難でした。
  • 解決策:各国の法律に基づき、国際的な遺言が用意され、税条約を活用して二重課税を回避。相続プロセスの透明性を保ちながら、すべての相続人が納得する解決策を見つけ出しました。

よくある質問(FAQ)

国際相続についてのご質問

    • 国際相続で最も重要な法的考慮事項は何ですか?

      国際相続においては、適用される法律の特定、遺言の有効性の確認、相続税の問題、そして相続財産の正確な評価が非常に重要です。これらの要素が相続プロセスを法的に正しく、かつ効率的に進めるための基盤となります。

    • 国際相続において遺言の効力はどのように確認されますか?

      遺言の効力は、故人の居住国の法律、国籍国の法律、そして財産が所在する国の法律に基づいて確認されます。適用される法律が国によって異なるため、国際的に認められる遺言形式の遵守が通常求められます。

    • 複数の国にまたがる相続税はどのように処理されますか?

      相続税は関連する国々の税法と国際的な税条約に基づいて計算されます。適切な税務計画と専門家の助言により、二重課税を避けつつ、各国の法規に従った税金の納付が行われます。

    • 国際相続のプロセスをスムーズにするためのヒントはありますか?

      国際相続のプロセスをスムーズに進めるためには、早期からの専門家への相談が非常に重要です。さらに、関連する全ての文書を整理し、相続人間でのコミュニケーションを確実に行うことが効果的です。


弁護士に相談するメリット

国際相続はその性質上、複数の法域にまたがる複雑な問題が多く発生します。これに対処するため、専門知識を持った弁護士のアドバイスが不可欠です。以下は、弁護士に相談する主なメリットをご紹介します。

法的な正確性とセキュリティの確保

国際相続に精通した弁護士は、異なる国の法律や手続きに対する深い理解を持ち、法的なミスや誤解を防ぎます。これにより、法的トラブルや将来の紛争のリスクを最小限に抑えることが可能です。


効率的な手続きの進行

弁護士は複雑な国際相続の手続きを効率的に進行させるための経験とスキルを持っています。これにより、時間と労力を節約し、プロセス全体をスムーズに進めることが可能になります。


最適な税務戦略の提供

税務に関する専門的な知識を持つ弁護士は、二重課税の回避や税負担の最小化など、最適な税務戦略を立案します。これにより、相続税の面での経済的負担を軽減することができます。


相続人間の紛争の調整

弁護士は相続人間の意見の相違や紛争を調整し、すべての関係者が納得できる解決策を模索します。これは、家族間の和解を促進し、相続プロセスを円滑に進めるために重要です。


国際相続の問題にお悩みの方へ

国際相続は、多国間の法律や税制の違いが絡み合うことから、非常に複雑です。当事務所では、国際相続に関する豊富な経験と専門知識を活かし、クライアントが直面する法的課題を解決します。

相続問題は個々の事情に深く依存します。具体的な疑問や困難が生じた際は、専門の弁護士に相談することが最良のアプローチです。国際相続に関するお問い合わせやご相談がある場合は、どうぞお気軽にご連絡ください。

専門スタッフが丁寧に対応し、皆様の重要な相続手続きをサポートいたします。

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