2022.2.5 正木ブログ
Tylicki騎手の落馬事故
我々がTylicki騎手とお会いした日に、彼が乗っていた馬がSpeedy Boardingです。当日のPretty Pollyステークスは5着でしたが、その後フランスのジャンロマネ賞・オペラ賞と、G1を連勝。2016年はTylicki騎手にとって非常に充実した1年になる……はずでした。
2016年10月31日、Kempton Park競馬場の第3レース、Nellie Deenに騎乗したTylicki騎手は、4頭の多重落馬事故に巻き込まれてしまいました。事故の重大性から、その日のその後のレースは中断。
Tylicki騎手は、救急病院に搬送され、一命はとりとめたものの、脊髄損傷で下半身不随という大けがになってしまいました。
残念ながら、競馬に落馬はつきものです。しかし、こうして(ほんのわずかながらではありますが)顔見知りの騎手がこういう大きな怪我を負ってしまうというのはやはりショッキングでありました。
今回、訴訟になったのはこのレースの事象についてです。