2021.11.30 正木ブログ
ケーキの切れない非行少年たち
一昨年、宮口幸治さんの「ケーキの切れない非行少年たち」という本(新潮新書)が話題を呼びました。単純に非行少年のことやその支援について書いたとしてもベストセラーにはならなかったでしょうから、書籍というのは題名が重要であると再認識した次第です。
このたび、その続編として、同じく宮口幸治さんによる「どうしても頑張れない人たち」という本が刊行されました。
いずれも、少年のことよりもその支援者について書かれた本です。私のように弁護人~付添人として捜査~少年審判段階でしか関わらない人間向けの本では無いのではありますが、私のような周囲に恵まれた幸せな人生を歩んできた人間がどのように関係者と接するべきなのか、色々と考えさせられるものがありました。
「頑張れないから支援しなければいけない」というのは本当に重い言葉で、日々支援をおこなっておられる方々には本当に頭が下がります。
我々にできることは多くないのではありますが、少しでも力になれればと思いながら、日々励んで参ります。