2023.10.11 正木ブログ
福田村事件
公開中の映画「福田村事件」を鑑賞してきました。
集団心理の怖さ、偏見の怖さ、個々の正義感の暴発など、色々と考えさせられることの多い映画です。これが、実際に100年前におきた事件であるということは記憶しておかねばならないですし、加害者も被害者も、鑑賞している私もみな同じ人間ですから、いつ同じような心理状態に陥って、いつなにをするか分からないことは頭の片隅に入れておかねばならないと思うところです。
そして、これらの反省もふまえて(もちろんこの事件が起きた時点で、大日本帝国憲法23条には同様の規定はあったのですが)、憲法からも、私刑が禁止され、何事も適正手続のもとで手続を進める必要があるとされております。
適正手続の要請という憲法31条の規定の意味をあらためて考えさせられました。