2023.5.27 正木ブログ
英ダービーで動物愛護団体の立ち入り等差止め
日本でも、東京競馬場で行われる日本ダービーが間近に迫っておりますが、競馬の母国イギリスでもエプソムダービーが6月3日に行われる予定です。
この英ダービーに先立ち、運営するイギリスジョッキークラブが英国高等法院(High Court)に申し立てていた、動物愛護団体に対する差止め命令の申立が認められた、とのことです。
Jockey Clubのリリースのほか、Racing Postの記事も出ております。
Jockey Clubのリリースによると、動物愛護団体の構成員のダービーフェスティバル(ダービー前日と当日)のコースへの立ち入りのほか、妨害行為(コースへの物の投げ入れ、パドック立ち入り、許可無きパドックとコース間の馬道への立入り等、あらゆる人に対する危害行為)が禁止されたとのことです。Racing Postによると、保証金は15万ポンド、日本円で2600万円程度とのことですから、多額です。
あくまで禁止されているのはコース立入り等の妨害行為であり、愛護団体が平和的かつ遵法的な方法で意見を表明する権利自体はジョッキークラブも認めており、当日競馬場内には愛護団体の意見表明のための場所も設けられるとのことです。このあたりの表現行為に関するバランスの取り方は興味深いところです。