2020.6.30 正木ブログ
都知事選期日前投票
東京都知事選挙の投票日が迫っております。
私は、投票日に仕事があるため、一足先に期日前投票を済ませてきました。東京の今の住所に引っ越してから、初めての選挙です。松山に住んでいた際は、事務所から徒歩数分のいよてつ高島屋の中に期日前投票所があったため、食事がてら投票に行っておりましたが、東京ではなかなかそうはいきません。
投票所は、新型コロナウィルスの感染防止のためにビニール膜があちこちに張られ、厳戒態勢でありました。投票用の鉛筆も回収箱がありました。おそらく一人が使ったらいったん消毒に回すのでしょう。
今は緊急事態宣言も明けて一段落しておりますが、厳重警戒状態で働く皆様を見て,今後新たな感染症が蔓延した場合に備え、インターネット投票の是非などの議論が出てくるかもしれないな、などと思っておりました。
さて、帰りがけにふと見ると,「混雑緩和のために期日前投票もご利用ください」という案内が出ていることに気付きました。
これが競馬ですと,「投票日」という概念は存在せず,あくまで「締切時刻」が設定されているにすぎません。前売りで投票したとしても,出走する馬や関係者はなにも困りませんし,当日の馬の調子を見られないのは投票する側の自己責任です。
しかし,選挙の場合は明確に「投票日」が設定され,選挙運動ができる期間も厳格に定められております。とすると,期日前投票が多く行われると,選挙戦後半においこみをかけたい(かけざるを得ない)候補には不利になり,どうしても現職や知名度のある候補が有利になります。これを選挙管理委員会が積極的に推進するというのは,おそらくは苦渋の決断であっただろうと思うところで(現職知事側の組織が自己に有利なようにルールを作っている,と思われると選挙制度自体の信用性にかかわります),今後どのような選挙制度がいいのか,考えていかねばらならないと思うところです。